長男・高校卒業式。


PTA会長として祝辞を述べさせていただきました。
 卒業生への心からのお祝いと、
 お世話になった皆様への感謝の気持ちを込めて。
 改めてここにご紹介させていただきます。


おはようございます。
 本年度PTA会長を仰せつかっております上野伸五です。
 僭越ではございますが一言、祝辞を述べさせていただきます。


穂高等学校 第69期生の皆さん、卒業おめでとう。
 皆さんの三年間の努力を称えるとともに、
 先ずは保護者として、感謝の気持ちを伝えたいと思います。


これまで共に過ごした一日一日の積み重ねは、
 私たち保護者の成長をも促してくれました。
 私たちにとって、皆さんは、希望であり誇りであり、
 そして時には夢や勇気でもあります。
 今まで本当にありがとう。
 そして、これからも、かけがえのない家族の絆を深めていきましょう。


保護者の皆さま、
 これまで限りない愛情を注がれ、
 今日の晴れの日に卒業する我が子の凛々しい姿に触れ、
 感無量のことだとお察しいたします。
 本日はご子息、ご息女のご卒業、誠におめでとうございます。
 また、これまでのPTA活動へのご理解と多大なるご協力ありがとうございました。
 大切な子ども達の母校となる「嘉穂」を、
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


ご来賓の皆様、
 本日はお忙しい中、ご臨席をいただき誠に有難うございます。
 卒業生の未来が輝きに満ちたものとなりますように、
 今後とも公私共々、手を差し伸べていただきますように
 高い所から恐縮ではございますが、よろしくお願い申し上げます。


 大塚校長先生はじめ、教職員の皆さま、
 社会へ出るための大切な助走期間である高校三年間、
 モノとサービスが溢れた現代社会の家庭では、
 なかなか伝えることが難しい厳しさも含め、
 生徒たちへの温かいご指導、本当にありがとうございました。
 心より感謝を申し上げますと共に、
 今後とも、先生方のご活躍をご祈念させていただきます。


さて卒業生の皆さん、
 高校の卒業は人生最大の節目の一つです。
 これまでの優しく心地良い小川の流れから、一気に大きく未知なる海へ漕ぎだし、
 のど越しの良い真水から、
 塩辛くしょっぱい海水へと厳しい環境の社会へ飛び込む事となります。


 根幹的な既存常識が崩壊しつつあり、
 個性や創造性が更に重要視される、変化の激しい現代であっても、
 この嘉穂高校で学び、培い、成長した君たちなら、
 どんな荒波にでも堂々と立ち向い、
 きっと見事に乗り越えていくことができると信じています。


 心がやせ細り、殺伐とした世の中になりつつある今だからこそ、
 この三年間で体得した筑豊・川筋の「嘉穂魂」を、
 その心意気を、心のよりどころの一つに置いていただきたい。


 これからの人生、それぞれの高い志を実現するために、
 経験したことのない、悔しく辛い思いをする事もあるでしょう。
 しかし、そんな時にこそ、決して諦める事なく、
 先ずは歯を食いしばって、自分自身に挑戦を続けてほしい。


 輝ける場所をどこかに求めるのではなく、自分で創造するために、
 質実剛健・自主創造、そして、いつも、愛する人のために、
 自分の思う正義に向かって一心に進んでほしいと願っています。


 君たちの前に道はなく、
 君たち一人ひとりがこれから切り開き、力強く歩いていくその背中に。
 そして、本当の意味で巣立っていく君たち一人ひとりを、
 心の底からの熱いエールと、
 今まで以上の温かい真心をもって大きな拍手で送り出したいと思います。


 嘉穂高等学校 第69期生の諸君が
 常に「凛として美しく」あらん事を願うと共に、
 君たちの未来に幸多からん事を、
 心よりご祈念申し上げ、私の祝辞とさせていただきます。


 本日は、栄えある卒業 おめでとうございます。


 平成29年3月1日 
 福岡県立嘉穂高等学校PTA会長  上野伸五