一般質問・教室へのエアコン設置。


次に、エアコンの設置についてお伺いいたします。
 今まであなた方は、学校保健安全法に基づき策定された
 学校環境衛生基準に則った答弁をされてこられましたが、
 実はこの衛生基準の円滑な実施の一助となるように、
 改訂版学校環境衛生管理マニュアル学校環境衛生基準の理論と実践なるものが、
 以前から文科省において作成されておりました。
 私もこのマニュアルを読み込んだのが昨晩でしたし、
 質疑通告もしておりませんのでご答弁は難しいと思いますが、
 内容の紹介だけ少しさせていただきます。


 この学校環境衛生管理マニュアルの第2章に温度についての項目があります。
 ここに、室温と手の指及び足の冷えの状態に関する図表や、
 室温10度では半数以上の人が手の指の冷えを訴えるなどの説明があり、
 室温が体に大きな影響を及ぼすことが分かると記載がされて、
 最後の2行に結論をつけられているんです。


 読みますね。
 児童生徒などに生理的、心理的に負担をかけない、最も学習に望ましい条件は、
 冬季で18度から20度、夏季で25度から28度程度である。
 しかし、学校環境衛生基準では、
 確かに夏は30度以下、冬は10度以上であることが望ましいとある。
 なぜ違うのか。
 このマニュアルの文言を読み込むと、
 これら2つの温度に関する文章は主語が違うんです。


 10度以上30度以下とする文章の主語は「人間」、つまり主に成人、
 教職員を念頭に置いているのだと思われますが、
 一方は「児童生徒など」と子どもたちが主語なんです。
 そして日本語では最も気をつけるべき語尾も違います。
 10度以上30度以下とする文章の語尾は「望ましい」。
 しかし、児童生徒などを主語とした文章では、
 「こうである」と言い切っているんです。


 もう一度、2つの文章をご紹介させていただくと、
 教室などの温度は、人間の生理的な負担を考えると、
 夏は30度以下、冬は10度以上であることが望ましい。
 一方は、児童生徒などに
 生理的、心理的に負担をかけない最も学習に望ましい条件は、
 冬季で18度から20度、夏季で25度から28度程度である。


 マニュアルという言葉の意味を調べてみると、
 使用説明書、取扱説明書、
 あるいは、ある条件に対応する方法を知らない者(初心者)に対して示し、
 教えるための文書であるということでした。
 このマニュアルの条件に当てはめると、
 冷夏と言われた今年の夏でも7月の平均気温では飯塚市内の小学校で半分以上、
 中学校にいたっては1校を除いてすべての学校で28℃以上という現状です。


 飯塚市においても、この改訂版学校環境衛生管理マニュアル、
 学校環境衛生基準の理論と実践に基いて、
 エアコンの設置計画、
 さすがにもう具体的に手がけなければならないと考えています。
 15日の委員会の所管事務調査で
 この件についてはご答弁はいただくことにいたしまして、次の質問に行きます。