エアコンの有無と学習集中力との関係は。


上野伸五
 続けてお聞きしましょう。
 子どもたちと先生方の学習集中力、どちらのほうが上がると思います。


学校教育課長
 教室内の温度がありますと熱中症等、生理的な影響を与えるということで
 健康管理上大変問題になりますが、
 快適性という観点からいいますと
 委員おっしゃるような部分もあろうかと思います。


上野伸五
 学力テストの結果が公表されました。
 ますます学力差が開くんじゃないかと懸念をしておりますが、
 先生方の就業環境、
 先ほど学校と一般の企業の温度についてはお話しを申し上げましたが、
 学校の先生と普通に働いてる方々って
 体力絶対学校の先生があるよねというふうには限りませんよね。
 一方では28度の設定、一方では30度以下。
 これは学校を預かっている教育委員会として、
 このままの状況で無視したままでいいんでしょうか。


教育部長
 無視したままでいいのかというご質問でございますが、
 無視するというお答えはきょうは一度も出ていないと思っております。
 今のご質問でございますけれども、
 今年はちょっと11年ぶりの冷夏ということもありまして、
 データのほうもまだ十分ではございませんので、
 来年もさらにこの調査については続けていこうと思っておりますけれども、
 教室内温度と、それから外気温とは
 明らかに差があるということもはっきりしてまいりました。


 またこれ、定かでございません。
 詰めていかなければならないと思いますけれども、
 子どもの、いわゆる健康上の問題でございますけれども、
 やはり30度を超えるような環境に長く置くことは好ましくない。
 ただし、冷やし過ぎも悪いというような話も仄聞しております。
 

 じゃあ、どのぐらいの温度が適温であるかということにつきましては、
 27ないし28度ということで
 全国的にもエアコンを設置した学校でも
 28度を超える場合についての
 エアコン使用を指導しているような学校もあるようでございまして、
 そういう状況からすると先ほどからるる言われおりますように、
 最優先としてほかの課題は
 すべて捨ておいて取り組まなければならないかというと、
 そこまでの判断には私どもまだ至って起こりません。
 

 ただ、今いわゆる地球環境という問題を
 先ほど教育長も指摘いたしましたけれども、
 この温暖化の状況がどういうふうに進むのかというようなことも
 今から先情報には注意をしておく必要があるかと思いますけれども、
 何度も申し上げますように
 これを無視していくということではございませんで、
 総合的に教育環境の整備について考えていく際には
 当然この空調機器の問題もとらえてまいりたいと考えております。


 先ほどもございましたように、
 特に福岡県内では50%を超える市のほうで設置が進んでおりますし、
 全国的な傾向としましてはまだ30%台ということもございますけれども、
 決して飯塚市、つけなくていいということではございませんで、
 今後ともその設置の方向に向けて検討はしてまいりますが、
 具体的にどうということが、まだお示しできる状況ではございませんので、
 その点を何とぞご理解をいただきたいと思います。