代表質問・小中一貫校に公民館を併設する目的


上野伸五
 飯塚市では平成25年度に最初の小中一貫校が開校いたします。
 学社連携の推進を図ることから、公民館施設も併設されます。
 そのような一体型の施設で、
 放課後子ども教室のこれまでにない新たな展開を期待をしておりますが、
 考えられる構想があれば示していただきたいと思います。


生涯学習部長
 飯塚市が目指します教育といたしまして、
 小中一貫教育構想を進める2つの柱の1つに
 学社連携、地域連携の推進を掲げております。
 このことから小中一貫教育校には可能な限りでございますが、
 公民館施設を併設することを検討しているところでございます。


 現在、学社連携の事業といたしましては、
 放課後子ども教室と60歳以上の高齢者が
 学校の空き教室を利用します熟年者マナビ塾が代表的な事業でございます。
 放課後子ども教室は、
 地域の大人、青少年社会教育団体関係者等を指導者として活動を実施しており、
 地域の人材に応じたメニューの提供というのが現状でございます。


 公民館では学習の機会提供といたしまして、
 各種講座や学級の開催、自ら学ぶことへの支援、
 そして公民館サークルをはじめといたします学習グループや団体への支援、
 子ども会等、社会教育関係団体の支援などを通じまして、
 地域住民が多様な学習活動を行っており、
 地域づくりの拠点から集いの機会も多くあるところでございます。


 このことから、公民館施設を併設する一貫校では
 これまで以上に地域の人材を
 学校教育活動や放課後とつなげることが可能になっていくと考えますので、
 これからの公民館活動が学校支援や
 児童生徒の学習支援に向けた展開へも
 進みやすくなっていくものと思っておるところでございます。


 子ども達の放課後が多くの地域住民との関わりから、
 学ぶことの意義づけや学ぶ意欲の動機づけとなり、
 学力向上や体力向上につながる重要な学習時間となりますよう、
 放課後子ども教室を通じまして
 展開していきたいというふうに考えているところでございます。