代表質問・放課後事業の先進事例


上野伸五
 1つの例として東京都心では、
 放課後の子どもに対して
 学校施設とは別の拠点で多様なメニューが提供されている事例があり、
 メニューによっては活動場所への送迎も行い、
 保護者の迎えの時間が夜に及んでも、対応されておられます。
 本市においても同様な取り組みができませんか。


生涯学習部長
 いま東京都の例を言われましたが、幾つか事例を報告させてもらいます。
 2003年度に川崎市が小学1年生から6年生を対象にしまして、
 登録すれば学校施設を放課後や休業中に
 原則無料で利用できます、わくわくプラザ制度を導入し、
 同様の取り組みでございますが、
 東京都品川区で2006年から、すまいるスクール、
 渋谷区で2007年度から、放課後クラブが全小学校で実施させております。


 いずれも保険料やおやつ代程度の負担で
 利用できるものとなっておるところでございます。
 その中で、世田谷区で2005年度から始まりました
 放課後NPOアフタースクールが主催します放課後プログラムは、
 衣食住から音楽、スポーツ、文化、学び、表現、遊びといった
 多種多様な100種類以上のメニューが提供されていると聞いております。


 どのメニューも子ども達が一流の技術や本物の職人技を目にし、
 体験し学習するプログラムとなっており、
 継続・実践・発表を一貫して行うことが基本とされているところでございます。
 このような制度や取り組みを本市に導入するには
 学校教育をはじめとしまして、教育委員会全体、
 また市長部局の児童育成に係る連携はもとり、
 NPO等民間団体の活発な活動、地域住民の方の協力など、
 多くの課題があると思っております。


 先進的な取り組みすべてを短期間のうちに、
 全市的に導入することは困難ではございますが、
 すぐれた事例の調査研究に努め導入可能なものから取り入れたり、
 地域の特性を活かした独自の展開を進めることで
 充実を図ってまいりたいと考えておるところでございます。