給食の安全性。


うえの伸五
 原発放射能の影響に関する保護者との意思疎通について、
 学校給食食材の安全性の確保について、お伺いいたします。
福島第一原発の事故以来、
 東北地方産の食材については安全性について様々な意見や疑問がでていますが、
 学校給食に使用するあらゆる食材の安全性確保については、
 どのように取り組まれているのですか?


学校給食課長
 学校給食は、児童・生徒へ提供する食事として、
 安全安心で美味しく、栄養バランスの取れる献立の提供に努めております。
 特に、安全安心な食事として提供するための安全性確保につきましては、
 調理作業での衛生管理面徹底とともに、
 使用食材発注時の物資選定や
 納入時における厳密な検品作業等に細心の注意を払い対応しています。


今回の農産物等への放射能問題に対する安全性確保につきましては、
 本市の食材購入は従来から地産地消の観点によって、
 地場産、県内産、九州産、それ以外の産地のものという順に
 食材等の選定と購入を行っています。


この際、九州産以外の食材等の購入については、
 国が設定している暫定規制値を超える食品等は、
 出荷制限及び摂取制限の規制があり、
 現在も、これら国の検査結果や出荷制限等の情報、
 及び、国内産牛肉に関する個体識別番号の情報等を適宜正確に把握し、
 各食材納入業者と連携を密に図りながら
 学校給食食材の安全性確保の対応に努めております。


また、現在、
 本市の学校給食食材の
 約7割を納入している公益財団法人福岡県学校給食会では、
 JA福岡嘉穂管内で収穫された米や県産牛乳をはじめとして、
 その取扱い食材の大半が主に県産品となっていますが、


その他の産地の食材や原材料を使用している食品、加工品等については、
 各生産工場等が自主的に実施する検査対応に加えて、
 本年度2学期の供給食品分から、
 学校給食会独自に財団法人日本冷凍食品検査協会と委託契約を締結し、
 ゲルマニウム半導体検出器を用いた放射性物質の分析検査を実施しており、
 より安全性を確実なものにしております。


以上のような対応により、
 今後も随時正確な情報収集及び把握に努め、
 安全・安心な学校給食の提供に取り組んでまいります。
 なお、保護者をはじめ、市民からの問い合わせにつきましては、
 従来も個別に対応してまいりましたが、


今後も適宜対応してまいりますとともに、
 毎月発行しております
 「食育いいづか」でも給食の安全性についてお知らせいたします。