12月一般質問・なぜ介護度が下がるのか。


 おはようございます。上野伸五です。
 最初に、介護保険サービスと新しい総合事業についてお伺いをいたします。
 我が国の介護はその保険サービスが制度化されるまでは、
 家庭・家族の問題という意識でした。


 しかし、高齢化が進むとともに新たな課題として、
 寝たきりや認知症高齢者の増加、そして介護の長期化など深刻な問題が起こり、
 家族だけで介護することが困難な時代に対応するため、
 介護保険制度が平成12年4月からスタートしたところです。


 長寿社会が進めば、必然的に介護を必要とする高齢者はふえます。
 介護サービスを利用するためには、まず、介護認定が必要ですが、
 この介護認定の更新の際に介護度が下がったとの不満の声をよく耳にいたします。
 高齢者の方は加齢に伴って身体状況は低下するのに、
 介護度が下がることについては、納得できるものではないと思います。
 なぜ、介護度が下がることがあるのでしょうか。


福祉部長
 介護度が変わることについてのご質問ですが、
 これを医療で例えるならば、病気が良くなったと同じように、
 介護サービスを利用することで心身の状況について、
 一定の成果が見られ良くなったものと考えます。


 介護サービスの利用プランを作るケアマネが
 高齢者の心身の状況に応じた、しっかりとした支援プランを作り、
 介護サービス事業者がしっかり支援することで状態の悪化の防止だけでなく、
 改善につながったものと考えます。
 

 介護認定区分が下がったことは、
 心身の状況が改善されたということでご理解をいただきたいと思います。
 しかしながら、すべての方の心身の状況が改善できるものではありませんが、
 高齢者の方を支えるケアマネ、
 サービス事業者の方たちの努力を認めていただきたいと思います。