なぜエアコン設置だけ先送りなのか。


上野伸五
 2014年に発表された、久留米市の整備費は幾らかご存じですか。
 小学校46校、中学校16校、全校62校の
 887教室で総事業費19億1千万円です。
 エアコン設置の請願は、飯塚市に3年前にも提出をさせていただきました。
 つまり、市民からの提案があったにもかかわらず、飯塚市は決断されなかった。
 もちろん、議会でも不採択となりました。


 しかし、今考えてみると、その判断が整備費を増大させているんですよ。
 これ以上整備費を膨らますつもりなのでしょうか。
 ちなみに皆さん方が勤務される新しい庁舎建設においては、
 早くしないと消費税が上がる。人件費や材料費が高騰して建設費が増大するので、
 27億円もの増額が今議会の追加議案で上程されてるんですよ。
 20億円以上もかかると言われてるエアコンの設置だけは
 先延ばししていいんですか、副市長。


副市長
 お聞きになっている問題とこの問題は、
 私は論点視点が全く違うと思っております、正直言って。
 単純にですね、子どもさんの、もちろん我々も子どもさんの健康というのは、
 十分行政としても大事なことと思っている。
 であるならば、高齢者の命にかかわる問題をほっといていいとか、
 こうなってくるといろんな行政事業というのは物すごくあるわけですね。


 その中で、福祉とか、あるいは教育とかいう問題については、
 大変大事な問題であるけども、
 すべてを満足できるだけの財源が
 行政にあるかというとそれはないということです。
 それと、合併特例債について言えば、確かにこの学校債より有利だから、
 しかし合併特例債に枠があって、たくさん使えるわけではなく、
 それと年限もございます。


 いま現在の合併特例債、これは一般質問があっておりましたけれど、
 大体2、3年前にすべての枠を正直、全事業をやれば、
 オーバーするようになっております。
 ですから、新たな補助事業を探して、
 できるだけ市の財政負担をかけないようにということで、
 各部長に指示をして、今年も新たな補助事業として、
 県に近々のうちに、提出したと思いますけども、
 そういうことで一般財源を節減すると。


 もちろん、庁舎にしても確かに多額の補正予算を出しておりますけども、
 当初の計画から華美にしたわけではない、
 大きさを広げたわけではない。
 もともとの計画の中で細かい部屋の異動等はあっておりますけども、
 これが非常に豪華なやつをつくるということであれば問題かと思いますが、
 その問題とこの問題は違うであろうと。


 じゃあ、人の命が大事であれば、国保会計が赤字だから、
 病院にかかる人を無視するのかということで、
 一般財源からどんどん赤字になってもいい。
 財源をつぎ込みなさいと論議
 またこれも私は論点が違うであろうということですから、
 あえて申しませんけど、この庁舎の問題と学校の問題とエアコンの問題、
 これは違うと思っております。


 やはり、市を預かっていろんな予算を執行するうえでは、
 いろんな優先順位がありますので、
 それに従ってきちっと運営していくというのが我々の立場でございます。