報酬審議会が長期間未開催の理由は


上野伸五
 現在の議員報酬の額は、
 旧飯塚市の特別職報酬等審議会の答申に基づき、
 平成13年10月1日から適用された報酬額であって、
 それ以来額が変更されておりません。
 その理由、経緯について御説明していただきたい。


人事課長
 現在の議員報酬につきましては、
 まずその額の決定の経過についてご説明をいたします。
 御指摘のとおり、合併前の平成13年8月、
 旧飯塚市におきまして
 旧飯塚市長が飯塚市特別職報酬等審議会に対しまして
 議員の報酬並びに市長、助役、当時助役でございますが、
 及び収入役の給料の額について諮問を行いまして、
 審議会の中で厳正、公平、慎重な調査審議の結果、
 他市との格差是正等の観点から
 月額、現在の46万円が適当であるとの答申がなされたものでございます。


その後、同じく旧飯塚市におきまして、
 平成15年12月になりますが、
 市長からの諮問を受けまして議員報酬の額について
 報酬等審議会において審議がなされ、
 当時2市8町による合併協議等が進められているという状況などを総合的に勘案し、
 報酬額等については据え置きが適当であるとの答申がなされております。


その後、合併協議において議員の報酬額につきましては、
 いろいろと検討がなされ、決定されたものでございまして、
 平成18年3月26日の合併によりまして、
 飯塚市議会の議員の議員報酬、費用弁償等に関する条例が
 市長、職務執行者において専決され、
 4月に開催されました新市における臨時議会において承認されたものでございます。


次に、議員報酬の額の妥当性につきまして御説明をいたします。
 報酬等審議会の開催につきましては、
 毎年事務局において調査を実施しております
 県内各市及び類似団体等の報酬額の改定状況及び
 各市の人口規模、財政力指数など、
 各種財政指標及び本市の行財政改革での取り組み状況等々を把握いたしまして、
 審議会の開催の必要性について検討いたしておるところでございます。


議員報酬の額につきましては、
 先ほど御説明いたしました平成15年、
 旧飯塚市において、据え置きとなったものではございますが、
 その時点での議員報酬等の現行と同額の月額46万円でございますが、
 その順位といたしまして県内、政令市を除きます
 当時の22市中、第6位でございまして、
 また先ほど申し上げました類似団体、
 こちらにつきましては人口産業構造により
 市町村を分類化しているものでございますが、
 当時33市ございまして、その中で申しますと第15位となっておりました。


また、合併後、新市、新飯塚市での順位を昨年の調査で申し上げますと、
 24年4月1日現在、
 政令市を除きます県内26市中、第5位、
 類似団体では36市、合併等によりまして36市となっております、
 この中で第19位となっておるところでございます。
 また、議会におかれましては
 議員定数の削減や政務調査費の廃止など
 行財政改革に取り組まれている状況等を総合的に勘案した中で、
 これまでの報酬等審議会、調査あるいは審議の方針等から
 合併後は審議会の開催には至っていない状況でございます。