代表質問・有害鳥獣対策について


上野伸五
 農業の振興については、
 TPP問題をはじめ、国の施策による影響が大きいのですけれども、
 地方と民間で対応できそうな事柄については
 常にアンテナを高くして情報収集に努めていただいて
 農家の方々のヒントになるような
 情報発信につなげていただきたいというふうに思います。


 続いて、有害鳥獣対策についてですが、
 宗像市宮若市などは対策の一環として、
 広域で食肉加工所を設置するようですが、
 本市においてもぜひ設置していただきたいのですが、いかがでしょうか。


経済部長
 有害鳥獣によります農業被害は、
 防除・駆除の対策を毎年行っておりますが、
 特に平成23年度からは
 嘉飯桂地区鳥獣被害防止対策協議会の取り組みといたしまして、
 国の補助を受け、防護柵の設置を始めておるところでございます。


 また、駆除につきましては、
 平成23年度に938頭ものイノシシを捕獲しております。
 この捕獲したイノシシの肉を加工・販売するには、
 殺処分後、速やかに適切な処理が必要とされること。
 食用に適するのは冬場の肉に限られ、
 肉質のばらつきがあることなど
 肉の安定供給体制や安定的な販路が確保されることなども含め、
 食肉の解体処理施設の維持管理などの問題は数多くございます。


 豚肉や牛肉に比べ、このように多くの課題がございます。
 先進事例における処理施設の運営状況は厳しいものがあり、
 また、直接の鳥獣被害対策とはならないことからも
 現状として、本市において処理加工施設の設置については、
 困難性が高いものというふうに現状で判断しているところでございます。


 しかしながら、捕獲しましたイノシシやシカは
 猟師の方がご自分で食べられるものを除きまして、
 多くは殺処分されておりますので
 有効活用という視点で肉を利用できないか、
 引き続き、今後の課題として検討してまいりたいと考えております。