平成24年度施政方針1。


平成24年度予算案及び関係議案を提出するにあたり、
 市政運営に対する所信を申し上げますとともに、
 重要施策の大要を申し述べますので、
 議員並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。


昨年の3月11日に東日本大震災という、大変痛ましい出来事がありました。
 ここでは多くの尊い人命が失われ、いまだその傷は癒えておりません。
 お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、
 今後も我々に出来ることを考え、
 そして引き続き行動しなければならないと痛感しております。


この大きな犠牲から、
 我々は市民の生命と財産を守ることの重要性を再認識すると同時に、
 安全・安心な暮らしを確保することが、
 飯塚市民にとり、いかに重要であるか、
 またこれが、
 行政運営の根幹であることを強く肝に銘じておかねばならないと考えております。
 

さて、世界の経済状況を見渡しますと、
 ギリシャ問題を発端にしたユーロ圏の経済危機の高まりや、
 米国経済の回復の遅れ、
 さらには、中国経済の減速懸念など問題は山積しており、
 大きな発展はとても望めません。


また、国内の経済情勢は、
 急激な円高に見舞われると同時にデフレ状況が続いており、
 日銀が消費者物価指数1%上昇のインフレ目標を掲げてはおりますが、
 失業率は依然として高水準にあり、
 若者をはじめとして国民生活に密接に関連する雇用情勢も厳しく、
 景気回復への不透明感は拭えない状況にあります。


さらに、少子・高齢化に伴う生産年齢人口の減少が進む中で、
 持続可能な社会保障整備と
 その財源確保のための国政内協議が難航しているため、
 日本の将来に対する強い不安感が高まっている状況です。


一方、本市におきましては、
 リーマンショック以降企業進出も厳しい状況が続いていた中で、
 鯰田工業団地への企業誘致が決定しました。
 この第1号の企業進出を契機に、さらなる誘致を推進していく所存であります。


また、自然と健康になるまちづくりを目指し、
 昨年からスマートウエルネスシティ首長研究会に参加しました。
 今後は、本市の特色を活かした具体的な施策の研究を行ってまいります。


このような状況の中で、
 本市としては、
 浸水対策・学校再編・中心市街地活性化を継続した3本の柱として
 関連施策を積極的に展開し、
 市民の皆様の暮らしの安全・安心確保や
 企業の活性化を図ってまいる所存であります。


以上のことを踏まえ、主な事務事業についてその概要をご説明します。