市長のリーダーシップ発揮を望む。


上野伸五
 今まで飯塚市で策定されてこられた計画と比べると、
 この総合管理計画は1歩も2歩も踏み込んだ内容になっていると思いますが、
 この計画の位置づけは、飯塚市としてどのようになっておるのでしょうか。


行財政改革推進課長
 総合管理計画は公共インフラも対象となっていること、
 また延べ床面積の量的目標を定めること、
 維持管理の手法等についても盛り込む必要があることなど、
 より具体的な計画内容が求められております。


 しかしながら、基本的な考えといたしましては、
 本市が今まで取り組んできました計画の方針とは大きな相違はございませんので、
 公共施設等のあり方に関する第3次計画、もちろん仮称でございますが、
 と言っても性格としては問題ないかなというふうに思っております。


上野伸五
 飯塚市では第3次実施計画という位置づけで、
 総合管理計画を策定していく考えがあるということですが、
 全国的に人口が減少している中、
 他の自治体の1.7倍もの公共施設を抱える現状のままでは、
 飯塚市民の負担は将来にわたり、さらに増加し続けることになると思います。


 しかしながら本市でも、今回の答弁でもありましたが、
 計画どおりには進んでいない施設も数多くございます。
 公共施設の適正配置計画、
 議会においても総論は賛成、各論になると反対となって、
 他の自治体でもなかなか進まないことが多いと聞いております。
 

 いくら立派な計画を策定しても、実施されなければ何もなりませんが、
 地域で親しまれてきた施設の統合や廃止を、
 むやみ拙速に進めることは許されませんし、
 飯塚市のマスタープランとの兼ね合いもございます。
 そこでお尋ねをいたしますが、
 この3次計画を策定する際には、
 地域住民への事前アンケートや
 各施設の利用率などの調査は必須だと思いますが、
 他の自治体の状況や飯塚市の方向性、教えていただけますか。


行財政改革推進課長
 公共施設のマネジメントの
 こういう計画を立てております先進の自治体におきましては、
 市民の公共施設の利用の実態調査、それから公共施設の稼働率調査、
 そういったものをベースとして計画を策定している事例が多ございますので、
 当然、本市として策定する上においては、そういった調査は必要かと思います。


上野伸五
 市民の皆さんに不公平感を与えることのない
 適正な基準を示すことはもちろんですが、
 何よりもやはり市長のリーダーシップが必要だと思います。


 公共施設のファシリティマネジメントの先進地である神奈川県の秦野市では、
 市長選挙の際に
 「今のままで公共施設を維持管理すると、秦野市は公共施設でつぶれてしまう」
 と公約をした方が、市民の理解と共感を得て当選され、
 その後公約どおり公共施設の統廃合、民間との連携による公共施設の整備や、
 公共施設の余裕スペースに郵便局を移設し有効利活用行うなど、
 市を挙げて、そして市民の協力を得て取り組まれています。


 どうぞ齊藤市長も先頭に立っていただいて、
 飯塚市の将来のために、4月の選挙の際に掲げられた健幸都市いいづかの実現、
 すべては次世代の子どもたちのためにという
 フレーズを積極的に具現化していただきながら、
 選択と集中の考えで
 公共施設の課題に取り組んでいただきますようお願いを申し上げまして、
 この質問は終わります。