教育現場に本音の声の反映を。


次に、豊かな心を築き、未来を拓く
 人権尊重のまちづくりについてお伺いいたします。
 子ども達への施策は、飯塚市の未来を担う宝物作りだと思っています、
 子育て環境や教育環境の整備は、
 他の自治体から見劣りすることのないような施策を、
 また教育現場においては、
 教職員の方々に日常的に切磋琢磨していただけるような
 資料や材料の提供が必要ではないかと考えています。


 「先生の当たりや外れ」、
 「教科担任が変わったとたんに塾に通わせなければいけない」などという、
 子ども達や保護者からの本音の声を活用し対策を練るという事も
 検討、実施していただかなくてはならないのではないかと思っていますが、
 教育委員会としてはどのようにお考えなのか、
 教員、現場経験もございます、教育長にご答弁をお願いします。


教育長
 飯塚市教育委員会としても、さまざまな政策で取り組みを進めておりますが、
 最終的には現場の教員の力量の向上、
 これを図ることが、最も重要な課題であると認識をしています。
 これまでも小学校では、
 全校で校内での授業研修会を年次計画に基づいて実施をしておりますし、
 中学校では、
 教科ごとに学校の中にその教科の先生が1名というようなこともありますので、
 市内で各教科の研修会を実施するなど、
 その力量の向上を図るとともに、県の教育委員会にばかり頼ることなく、
 生徒指導や情報教育、人権同和教育等々の
 必要な教員としての指導に関する内容については、
 飯塚市独自で教育委員会が主催した研修会を
 随時、実施をしているところでございます。


 本年度8月29日にも飯塚市のコスモスコモンのほうに教職員全員を集めまして、
 東京大学の方から2名の講師を招致し、
 指導力量向上のための研修会も開催するようにしています。
 現在、特にことしの4月にある本を教職員を対象に紹介をしました、
 10年後の日本がどう変わるか、
 その10年後を見据えていまどんな教育が必要かという
 教育関係の図書でございましたが、
 市内の180人の先生方が、自費での購入をしてくれました。
 これは、市内の教職員の意識が
 高まってきているひとつのあかしであると思っております。


 このような研修の一層の充実を図るとともに、
 それでも現在、若い先生方や学校現場では、講師の先生方にお頼りする、
 せざるを得ない状況もございますので、
 教師ひとりの力ではなく、学年や学校を挙げて
 子どもたちへの指導や事業の充実を図るために、
 教職員相互の支援体制をつくらせるなど、
 今後も取り組みの充実を図ることによって、
 質問者がおっしゃいますような教師の力量によって、
 子どもたちに大きな指導の結果の差が生じないように、
 今後も努力をしていきたいと考えております。